砂糖のしゃべんじゃーずアメコミメモ

アメコミに詳しいしゃべんじゃーずの皆さんから得た知識でアメコミをより深く楽しむブログ

しゃべんじゃーず#44「スターウォーズ特集」Ⅱ

長くなりましたのでブログの記事を
分けました。
前回のパートⅠ↓はこちらです。
https://satosugar0.hatenablog.com/entry/2019/12/16/005337
上手く省略したり、まとめられず
すいません。

新美さんのプレゼンの次は
斉藤正伸さんによるプレゼンです。

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しゃべんじゃーず
#44「スターウォーズ特集」Ⅱ

斉藤正伸さんのプレゼン
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柳生さんや、花澤さんに
どうやってスターウォーズの魅力を
伝えようか斉藤さんは、いろいろ迷ったそうです。

妖怪の大好きな柳生さんに
魅力的なクリーチャーが登場する所を
伝えることも出来ると考えたりもしたそうです。↓

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でも、観覧に来ているお客さんにも
ちゃんと伝わる話にもしたい。
そこで・・・
次のようなテーマを中心に
スターウォーズの魅力について
語ってくれました。↓

人間臭いスターウォーズの魅力

葛藤する青年カイロ・レン

スターウォーズのEP7以降、
「カイロ・レン」というキャラクターが
登場します。↓

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自分のお爺さんこと
ダースベイダーに憧れて崇拝しつつ
劣等感を抱くキャラクターです。
爺コンプレックス=ジジコンの持ち主。

EP6「ジェダイの帰還」で
火葬されたベイダーの死体の頭部を
どこかからくすねてきて、その頭に
「闇へ正しく導いて下さい。」と訴える
メンヘラ男子ですね。

お爺さんのようにカッコいい
悪のカリスマになりたいと思ってるのに
どうも、うまくいかない事に
悩んでいるようです。

f:id:satosugar0:20191208043058j:plain気に食わない事があると
ライトセイバーで所構わず八つ当たりして
部下をドン引きさせてしまうカイロレン。

柳生さんは、こんなすぐキレる彼を見て
「この人、すげーダメな人だと思った」
そうです。

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アンガーマネジメントが全然できない
カイロ・レンのモンスター上司ぶりに
部下のストーム・トルーパー達も
呼ばれて一旦は部屋に向かうものの、
Uターンしてしまう場面もありました。

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自分の母であるレイアの乗る母艦を
戦闘機で撃とうとして、思いとどまり
泣いてしまうという情緒不安定さ。

そんな、葛藤の絶えないカイロ・レンに
斉藤さんはスターウォーズ
EP1~EP6のブルーレイやDVDを貸して
見せてやりたいそうです。
「君が宗教のように崇拝しているお爺さんや、
叔父のルークが、どれ程、人として弱かったか?
人間臭かったか?を教えてやりたい・・・」と。

メンヘラ過ぎるように見えるカイロ・レンの
アレは、ちゃんと血ですよ。DNAですよ。
と言う話をしたいという事でした。

SFで近未来的な世界観だけども
内容はとても人間臭い話なんだという事を
念頭において斉藤さんは、このスターウォーズ
という物語を振り返っていきたいとの事でした。

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そもそもスターウォーズの中で描かれる
戦争もなぜ勃発したのか背景に
「分離主義者」がとか、
「帝国軍」と「共和国軍」がとか、
ジェダイ」が「シス」がとか、
さまざまな理由があるわけですが
結局のところ最も大事な中心となる所は

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「病み気味家族が巻き起こす宇宙戦争
という事で、メンヘラな
病んだあの家族が居るから、あんな事に
なっているんだと斉藤さんは解釈して話を
進めていきました。

今回はアナキンとルークに話を絞り、
この親子がどんなだったのか、
どんな事を今迄してきたのかを作品ごとに
一行にまとめてプレゼンしていきました。

柳生さんは
「これは僕のスターウォーズの中でも、
一番好きじゃない所をやるわけですね。」
とコメント。

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またも柳生さんにスターウォーズ
好きになってもらう事が難しそうな
所からのスタートですが
斉藤さんは果敢にも話を続けていきました。

斉藤さんが先に断っておきたい事は、
スターウォーズはヒーロー映画ではない。
という所だそうです。

f:id:satosugar0:20191208172106j:plainグデングデンの主人公達がいかに
試練に立ち向かっていくかという話なんだと
言う事を念頭に、話を聞いて欲しい
という事でした。

今の斉藤さんの姿を
重ねながら砂糖は話を聞いていきました。

柳生さんの嫌いな所をひたすら
掘っていき、そこから逆に好きな所が
見えてくるかもしれないという事
・・・ですよね。

アナキン・スカイウォーカー
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まずはアナキン・スカイウォーカーの話からです。
いろんな説明がパワーポイントにもされていますが
EP1では、こんなに可愛い男の子でした。↓

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この頃のアナキンは8歳。
この時、いろいろな話がありましたが、
斉藤さんが注目したい点は
どこだったのか、斉藤さんにとっての
ハイライトシーンはこちらです。↓

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 出会って最初に観客が思っている事を
代弁し、いきなり口説きにいってしまう
わけですね。

煩悩まるだしの人間臭さ。
英雄感ゼロのただのプレイボーイみたいな
ヒーローらしくない事をしてしまうわけです。

これがカイロレンが崇拝している人の
幼い頃の真実です。さっさと彼にDVDを見せて
「なんだ~」って思ってもらいたいですね。


そんなアナキンも、この後EP2では、
こんな↓イケメンに成長しました。

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こんなカッコよくなった
アナキンは、EP2「クローンの攻撃」で
何をやっていたか?
斉藤さんが、まとめるとこういう事です。↓

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エロい格好してるナタリー・ポートマン
「あなたがずっと好きだった」口説きまくる。

こんなだったんですから、
「お許しください。また感じました。
光の誘惑を・・・。」と言って悩んでる
カイロ・レンにも安心して欲しいですよね。

心酔しまくってる爺さんがこれだけ誘惑に
溺れまくってたわけですから。

でも、ここでもまた柳生さんから
「僕が全スターウォーズ中、一番面白くなかったのが
エピソードⅡです。」
ときっぱり言われてしまいました。

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師匠のオビ・ワン・ケノービが星々を探索し
いろんな危険を冒している裏で・・・
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ずっとイチャイチャしていた二人。

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「お花畑でキャッキャウフフしてるの
見てられへんかった。」
と柳生さんは言います。

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「いや、アレが、いいんですよ!」
と新美さんは擁護しますが・・・

柳生さんは
「ウォーズ!と思ってたもん。」
と、タイトルにあったはずの
ウォーズはいったい、何処に行ったのかと
映画に突っ込んでいたそうです。

そして、そんなこんなもありましたが
パドメと結婚までして、EP3「シスの復讐」で
どうなるかというと・・・

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すっかり↑こんな感じになってしまって
イケメン感も薄れ、
シスの暗黒卿になってしまったと。
ダースベイダーが完成してしまうわけですね。

で、このダースベイダーになるお話の中で
彼は何をしたのか?
斉藤さんのまとめたパワポがこちら↓

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あんなに可愛いナタリー・ポートマン
「裏切ったな!」とDV夫並みにブチギレて殺す。
という暴挙に出ます。

ここまではいいです。
仕方ないかと。気持ちが昂ぶっちゃって、
物の弾みでね、やっちゃう事も
あるんじゃないかと。」
と斉藤さんは言います。
でも、聞いている
観覧席の皆さんは「いいの・・・か?」
感を出し、首を傾げてザワついていましたが・・・

「まぁ、いいでしょうと。でも問題は
この後です。ここでメンヘラが発動します。」

アナキンは、この時点でも既に、
かなりメンヘラっぽくなっていましたが・・・

ナタリー・ポートマンの死の知らせを聞き、
彼が何て言ったか皆さん覚えていますか?
・・・こう言うんです。」

f:id:satosugar0:20191209025431j:plain「NOOOOOOOOO!」
いやいやいやと。お前がやったんだろと。
全部、一人相撲だったじゃないかと。
斉藤さんは、アナキンのこういう所を
人間臭い魅力として伝えたかったんですね。

・・・柳生さんはコレを聞いて


「・・・ちょっと大丈夫ですか?
今の所、僕、嫌いなままですけど。」

 

と、コメント。
「人間臭さがいいよ。って話なんで!」
と言い返す斉藤さんでしたが・・・。

こういう所を知れば、カイロ・レンも
もう少し「レットイットゴー」で
生きていけるんじゃないかと。
「ありのままの自分でも居てもいいんだ」
と思えるんじゃないかと。
斉藤さんは、
そんな風に考えたようでした。

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ナタリー・ポートマンのラップ

柳生さんもEP2が一番、
面白くなかったと仰いましたし、
世間的にもプリクエル・トリロジー
実は、評判が良くないみたいですね。

評価は人それぞれなので、
自由なんですが、
その数年後、その評判を聞いた
ナタリー・ポートマン
実はラップでアンサーを返していた
そうです。

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「プリクエルにケチつけるのか?」
とブチ切れてます・・・。

このラップは、いっぱい
自主規制音の「ピー」って音が入った
禁句に満ちたラップだそうです。

PVでは、テレビ番組の
アナウンサーとインタビューに
応じるナタリー・ポートマンの二人の
姿が映されているのですが、

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途中で、アナウンサーが
「先日、スターウォーズの最新作が
公開されましたが観ましたか?
前のトリロジーより良かったですね。
・・・あ。」
ってなって、ナタリー・ポートマン
ラップでブチぎれる。
という流れのPVのようです。

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PVの最後は司会者が窓から
放り投げられてしまいます。

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↓PVのYoutube動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=QS8bma7LRX4&feature=emb_logo

 そんな感じでメチャクチャな
アナキンでしたが、彼の息子はどうだったのか?
次にルークの人間像を振り返っていきました。

ルーク・スカイウォーカー 

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左側が↑最初に登場した時のルークで
右側が最近の年老いたルークですね。↗
まずは、EP4「新たなる希望」では
どうだったか?

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有名な、↑辺境の惑星タトゥーインで
二つの夕日を眺め、田舎から出て、
銀河に旅立つ事に憧れるルークです。
もう、青い牛乳にはこりごりだと。
別に青い牛乳が嫌で冒険に出たい
訳ではないのですが・・・。

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いろいろ片田舎で燻っていたり
パイロットになりたい夢や、冒険に出たかった
というのはあったのかもしれませんが、
でも結局、彼を宇宙に旅立つ決意をさせた
決め手は何だったのか?というと、

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ホログラムで見た美女(妹)に会いたくて
ギンギンの好奇心で戦乱の宇宙へと旅立つ
わけです。

そこへ、オビワンケノービが来て
大義名分が出来たけど、結局の所は
こういう下心まるだしで宇宙へ
旅立ったというのは、紛れも無い事実です。

でもギンギンって言い方・・・
・・・分かるような気もしますが
何かがアレですね。

麻宮先生はそこで、
「ルークは「何て綺麗な人だ」って言うものの
俺らはみんな「え?」ってなったんだよね。」

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斉藤さんは触れないようにしようと
思っていたそうなんですが・・・。
「お母さんは可愛いんですよ!
お母さんは可愛いんですけどね。」
とフォローのような何かを
繰り返しはしたのですが・・・。
当時の価値感ではオーディションを
通る位の美しさだったという事ですね。

この後、ルークも冒険に出て、
いろいろ大変な目にあって、
こんな感じに↓なったりもしますが

f:id:satosugar0:20191209044817j:plain問題はこの後です。
斉藤さんがスターウォーズ中でも
ベストに入るほど好きなシーンが
こちら↓エピソード5「帝国の逆襲」の
冒頭のルークです。

f:id:satosugar0:20191209044855j:plainルークはレイアを求めて
宇宙に旅立ったわけですが、
そのレイアと、冒頭でキスが
出来てしまうわけです。
みんなの前で。
チューイもソロもC-3PO
見てる前で。

しかも、レイア姫の方からしてもらう
という。
ハン・ソロも胸中、複雑な気持ちだった事は
察せられますが、この後、
「アイラブユー」「アイノウ」がありますので。

斉藤さんが注視したいのは、
この後です。この後が斉藤さんが
最も注目したシーンです。
それが↓こちら。

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ルークが初キスに浮かれて、
あろうことか口笛を吹きます。


これには、C-3POも気まずくて横を向いてます。
「あぁ見ちゃいられない。ご主人様・・・」
という感じになっています。

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チューバッカも凄い顔してます。
ちょっと上を向いて
苛立たしげに口がヘの字口になってますね。

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ハンソロだけ男前な
プレイボーイなんで表情を変えていません。

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でも、こんな風に浮かれていた
ルーク・スカイウォーカーですが、
軽い気持ちで都会に出てきてしまった
田舎青年なので、
エピソード5「帝国の逆襲」では
痛い目にあいます。

ルークが被った災難3本柱がこちら↓。

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1.雪男ワンパに食われそうになる。

f:id:satosugar0:20191209054320j:plain2.ナメてた緑のジジィに
メチャクチャしごかれる。↓

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「偉大な戦士を捜してる」
なんて言って、舐めた事を言ってたら

f:id:satosugar0:20191214200440j:plain実は、目の前に居る
緑色のクリーチャーこそ
ヨーダと分かると態度を豹変
して慌てたりします。

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3.手を失う。↓

挙句の果てに、ダースベイダーとの
戦いの果て、ボコボコにやられて
手を失ってしまいます。

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更に
「I‘m your father.(アイアム ユア ファーザー)」
宿敵である悪の帝王から
「私がお前の父親だ。」
と告げられてしまいます。

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ここで、
またお決まりの台詞です。

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「NOOOOOO!」
親子そろって言ってしまいます。
このノーは的確ですけども。
自分でやった事に対して「NOOOO!」
と言ってしまうアナキンよりは
幾分か的確ですね。

こんな風にボコボコにやられるルークですが、
EP6「ジェダイの帰還」では、
また様々な事を経て・・・
f:id:satosugar0:20191212214442j:plainいろいろあって吹っ切れたのか
顔つきがすっかり凛々しくなっています。↓
f:id:satosugar0:20191212214625j:plainEP4「新たなる希望」の
童貞の頃のルークと
画像で比較してみても明らかに
顔つきが違います。↓
リアルタイムでも10年近く
経過しているって事もありますが・・・。

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ハン・ソロもレイアもそれほど
顔つきは変わってません。
ヒーローっぽい超人的な人間でなく
等身大の不器用な田舎青年が、
もがき苦しみながら成り上がっていく、
成長していくという姿が、
共感しやすいという点で
斉藤さんは「スターウォーズ」の
旧三部作も好きなんだそうです。

成り上がり映画として好き。
なんだそうです。

そしてEP6で、ルークも成長し、
ルークの父アナキンも善の心を取り戻し、
ハッピーエンドを迎える事が出来た!
やった!と観客である我々も喜べました。
しかし・・・

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そんな成長したルークが
EP7「フォースの覚醒」で、
どんな風に出てくるんだろうと思い、
ワクワクしながら公開を待ちわびて
いざ見てみたら・・・

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「なんか色々嫌なことあって行方不明・・・。」

スターウォーズでは
おなじみのオープニングクロールでも
いきなりその事から言及されてスタートします。

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またもメンヘラ発動です。
病み気味家族の本領発揮ですね。
そして、EP7の最後の最後にようやく
↓こんな風貌で登場。

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EP8「最後のジェダイ」↓では、
凄い拗ねてるけど、
最後は異常に頑張るという活躍の仕方をします。
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観客も、「もういいんじゃない?」と
思うくらいにずーっと何かスネてるんだけど
最後、異常に頑張ってくれます。
なんなら最後は、過労死という感じでしたね。

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若い頃、↑宇宙への冒険に
憧れていた時に見ていたのと同じような、
二つの夕陽を眺め、虚に還っていくルーク。

ここで柳生さんから一言。
「ずっと不思議だったんですけど、
レイが修行しにルークの元を訪れますけども・・・
なん~っもせずに終わりますよね。」
斉藤さんは
「ま、ヨーダ的位置なのかなって
思いますけどね。」
「・・・EP8についてはあまり
触れないようにしましょう。」

と言って擁護しかねて
話を逸らそうとします。

ここで新美さんも助け舟を出します。
「でも、フォースの使い方だとか。
暗黒面(ダークサイド)と光明面(ライトサイド)が
あるだとか、ライトセイバーの振り方も
片手だけど教えていますし。」

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と言ってもらえたものの斉藤さんは
「まま、EP8の件はさ、一回いいじゃない。
EP9が終わってからにしましょうよ。」
と言ってこの話を早く切り上げてしまおうと
します。

とにかく、斉藤さんが言いたいのは
カイロ・レンにこのプレゼンを見せたい位に
スターウォーズのこれまでの主要人物達が
みんな人間的であるという事だそうです。
人間臭さこそが斉藤さんにとって
スターウォーズの最も魅力的な
所なんだという事を強調していました。

 その点でも斉藤さんは
シークエルトリロジーの中では
やはり、迷いの少ない揺るがぬレイより
ウダウダと右往左往するカイロ・レン
の方こそ魅力的なんだと主張していました。

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マンダロリアンの魅力

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 スターウォーズの人間臭さについて
触れてきましたが、最後に斉藤さんが
プレゼンして下さったのが、
ドラマ版スターウォーズ
スピンオフ最新作「マンダロリアン
についてです。

新美さんのプレゼンの時にも少しだけ
触れられた「マンダロリアン」ですが、
斉藤さんは、海外の配信サイトを
経由していち早く視聴したそうです。
このプレゼンを行った時点では、
3話まで配信中だったそうです。
今の所まだ3話までの視聴ではあるものの
斉藤さんの見立てでは、
このドラマ、きっと
柳生さんも好きだろうと、
おっしゃっていました。

ネタバレは避けつつ、
「マンダロリアン」の魅力を
幾つか紹介して下さいました。

1.カワ(・∀・)イイ!ヨーダf:id:satosugar0:20191215002308j:plain

この画像↑はドラマ
「マンダロリアン」に登場する
ベイビーヨーダです。
あれ?ヨーダって死んだんでは?
確かにEP6「ジェダイの帰還」で
この世を去ったはずです。

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ドラマ内でも明言はされていないものの
どうも、ヨーダと同じ種族の赤ん坊なのかも?
という感じだそうです。
ここで柳生さんの鋭い指摘が入ります。
「完全に子連れ狼みたいになってる。」
そこで即座に嬉しそうに返答する斉藤さん。
「そう!そうなの玄ちゃん!
子連れ狼そっくりの話なんですコレ。」

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「マンダロリアン
ヨーダと同じ種族の子供を連れて旅を
する話なのこれ!」
という説明をしながら、興奮気味に
↓の画像をモニターに映す斉藤さん。

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柳生さんのリアクションは、
「・・・・は?」
斉藤さん「は?って言わないでよ!(悲)」
と言い返しますが、
いきなり「子連れ狼」だけでなく
ジョン・ウィック」や「グレムリン」の
画像も早まって出してしまった事から
柳生さんは困惑してしまったようです。
「・・・ジョン・ウィックって何なの?」
斉藤さんは先走ってしまった事を
悔いながら、答えます。
「えっと、ヨーダがまず可愛いよって話ね。」

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賞金稼ぎのマンダロリアンである主人公が
ある場所に行き、そこにある物を、何処そこまで
運んで届けて欲しい。という依頼を受けます。
その荷物は何なのか分からずに行ってみたら
その運搬物こそが、このベイビーヨーダだった
というお話だそうです。

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で、この子の届け先の所まで行く道中で
いろんな事や戦いがあって・・・というお話。
このベイビーヨーダが動く所が
パペットのような人形を使って動かしている
シーンやCGを使って動かしているシーンが
織り交ぜながら出てくるそうなのですが、
映画「グレムリン」の「ギズモ」のように
カワ(・∀・)イイ!のだそうです。

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カワ(・∀・)イイ!が好きな柳生さんなら
マンダロリアンは好きにならなくても
このベイビーヨーダなら
絶対に好きになるんではないかと。

「マンダロリアンに関しては好きも嫌いも
何でもない。」
と言い切る柳生さん。
斉藤さんは残念そうに
「・・・本当ですか。悲しいですね。(哀)」
とリアクションしました。

2.ジョン・ウィック的世界観

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次に、斉藤さんは、
何で「マンダロリアン」を語るにあたり、
ジョン・ウィック」を引き合いに
出したのかについて説明してくれました。
ジョン・ウィックは殺し屋達の
裏社会の世界を描いている所が面白かった
わけです。
殺し屋専用のホテルでは絶対、殺しを
してはいけないという謎の掟があったり、
殺し屋どうしの間で使用されている
コインがあったりだとか。
ジョン・ウィック観てると世界って
殺し屋しか居ないんじゃないかって
思えてくる位、大勢の殺し屋が登場します。

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「マンダロリアン」も、
この世には賞金稼ぎしか存在しないんじゃ
ないか?って思えるくらいに
バウンティハンターが登場するそうです。
石を投げれば賞金稼ぎに当たる。
位だそうです。
そして、やはり「ジョン・ウィック」のように
戒律があって、それを守る?守らない?
という局面があったりだとか、仁義が
どうのとか、葛藤に胸が熱くなるシーンが
結構あるようです。

3.子連れ狼的プロット

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そして、1話目はもう、殆ど、
子連れ狼」そのまんま、
のような話だそうです。
時代劇を取り入れたような西部劇っぽい
世界観の作品だそうです。
スターウォーズを今まで見た事がない人や
見た事があるけど、内容を忘れてしまった
という人でも全然、入っていける
内容だそうです。
スターウォーズ感が全く無いかというと
全然、そんな事もないし、
素晴らしい見事なバランス感覚の作品なので
皆さんにも是非見ていただきたい
おススメのドラマだそうです。

日本でも12月26日より
ディズニーデラックスで視聴できるように
なるそうです。
https://www.disney.co.jp/deluxe/program/mandalorian.html
新美さんのプレゼンの時も触れましたが
原案は「アイアンマン」などを手がけた
「ジョン・ファブロー」。
クレジットを見ると現場の演出が、
異なる人がやっている場合もあるようですが、
脚本と製作総指揮など、総合的には
ジョン・ファブローが
携わっている事は間違いないようです。
脚本は全話ほぼ書いていているようです。

ひとつ、柳生さんの気になる点。

ここで、柳生さんから
この「マンダロリアン」について質問が入りました。

「一個、気になるのは・・・
フォースが出てくるのかどうか?

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・・・・・・。
ここで、何ともいえない間が生じました。
新美さんは「・・・はい。」と
曖昧な一言を呟きつつ、
斉藤さんと顔を見合わせます。
斉藤さんは気まずそうな顔をして
重い口調でやっとの事、こう回答します。
「そりは・・・難しいですねぇえ・・・」
(それは、難しいですね。)
新美さんは援護するように
「もしかして、ジェダイが一切、出てこない
話としてやるかもしれないですし・・・」
と言います。
柳生さんは安心したように
「じゃぁ楽しみだ」
と言いました。

斉藤さんは確認するように聞きます。
「フォースがイヤなんですよね?」
柳生さんはキッパリと
フォースが一番嫌い!
フォースさえ無ければスターウォーズもっと
面白い多分。」
と、言い切ります。
なので柳生さんは「ローグワン」が
一番、好きだそうです。

その点で言うと、「マンダロリアン」は、
「ローグワン」寄りの作品ではあるとの事です。

賞金稼ぎは全くフォースが使えないですし、
ガンマンですから。
武器といえば銃のみ。
ライトセイバーに至っては、まだ
一度も出てきていないそうです。
だけど、フォースはスターウォーズ世界では
偏在するものですから。

「なんなら、柳生さんと麻宮先生の間にも
フォースは今、流れていますから。」
と言って、無理やりフォースを必死で
一般化しようとする斉藤さん。

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柳生さんからは
「そんなんしてたな。
(劇中で)そんな話してたしてた。」
フォースについて軽く返答されてしまい、
斉藤さんは
「軽いなぁ(苛)
そんな話してた、じゃないんだよ(怒)」
となかなか深くスターウォーズ
入ってもらえなくて
少し苛立たしげに返しました。

ベイビーヨーダの実年齢

ここで、斉藤さんは
話題を変えようと柳生さんの好きなカワ(・∀・)イイ!
ベイビーヨーダの話にもって行こうとします。

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「因みに、このヨーダは50歳ですから。」
この件にはさすがに柳生さんも
「え!?」
と声を上げました。
EP1~EP6に出てきたヨーダは、
800歳~900歳くらいだったそうです。
「どんだけ成長遅いねん。」
と柳生さん。

これに関して斉藤さんは
「ベイビーヨーダ、カワ(・∀・)イイ!
と言われてますけども、
玄ちゃんより年上ですから。」
と言います。
「ちょっとだけね。ちょっとだけ。」
と新美さんからフォローのような言葉が入ります。

今の所は喋ったりはしていないですが、
知的レベルは、本当にグレムリン
ギズモのような感じだそうです。
「50年も生きて、言葉すら喋られへんのや。」
と柳生さんも言いますが、
成長がゆっくりな種族なのかもしれませんね。

他に参加する監督の中に・・・

新美さんからも「マンダロリアン」の
補足情報が入ります。
マイティ・ソー」の「バトル・ロイヤル」や
新作「ラブ&サンダー」の監督、
タイカ・ワイティティ」も、この
「マンダロリアン」に関わっているという
話があるそうです。

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第8話で、監督を務めているようですね。
あと、声の出演もするようです。

他にも、なんと柳生さんからのコメントですが
これからのスターウォーズに、
マーベル・スタジオの製作社長
ケヴィン・ファイギ」も関わるというニュースも
入っているのだそうです。
楽しみですね。

斉藤さんのプレゼン終了

といった所で、斉藤さんもいろいろな
思いや情報を出し切り、
何とか柳生さんをスターウォーズの世界に
引き込もうと奮闘しましたが・・・
何処となく自信の無さそうな声で
「はい・・・ありがとうございました~。」
と消極的な締めくくり方で
プレゼンを終え、
「そんな感じで終わんのや。」と
柳生さんからも突っ込まれていました。

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いろいろ柳生さんに
興味を示してもらえる瞬間も
多々あったのですが、何処かまだ
冷めている感じが抜けきらなかった
のが残念でした。

柳生さんもスターウォーズ
好きになってもらえたら
砂糖も嬉しいですね。

でも、斉藤さんのカイロ・レンを思う
気持ちは砂糖にも伝わりました。
EP9は、彼に注目しつつ映画の最後を
見届けたいと思います。

休憩を挟んで、その後に

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前半のプレゼン後の休憩時間中、
新宿FLUXのお店のスタッフに
斉藤さんがドリンクを
オーダーする瞬間がありました。
そのスタッフが胸に初心者マークの
バッジを付けていたようなんです。

それを見た斉藤さんが
「最近、入ったんですか?」
と話しかけ、花澤さんから
「ナンパしないで下さい。
気をつけてください、この人~。」
と、斉藤さんを叱り、
スタッフの方にも注意を促しました。
斉藤さんは、
「すいません。アナキンなんで、ボク。」
とスタッフさんを目で追い続けていました。
ギンギンの好奇心を持った目で。

たまりかねて柳生さんが斉藤さんを遮るように
「はい!と言うわけで~
スターウォーズ特集、後半戦、スタートです!」
と大声で宣言して、後半戦に入っていきました。

このお店では、正式なスタッフになると、
スタートレック
クルーバッジを付けられるみたいです。

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こういうSF好きな人にはたまらない
遊び心がスタッフにある所も
新宿FLUXさんの楽しい所ですね。

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そして、後になって、
斉藤さんは花澤さんから
さっきのナンパっぽい挙動を見て
「今回のプレゼン、斉藤さんのプライベートの
話を聞いてるみたいだった。」
と言われてしまいました。
「俺のプライベートの話してないよ。
8歳でナンパしてないよ。そこ迄じゃないよ。」
と弁解していました。

・・・・
「アナキンなんで、ボク。」
って
言っていたのに・・・。

後半戦予告

後半戦では、
中野ロボットロボットの関口さんによる、
スターウォーズアメトイ紹介の
プレゼンがありました。
こちらも面白かったです。

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漫画家、麻宮騎亜先生からも
プレゼンがありましたが、今回、
内容に門外不出の資料なども
ありましたので、
こちらはレポートは無しとさせて頂きます。

しゃべんじゃーずを直接、
見に来た人達だけの貴重で特別な
プレゼンだったという事でご容赦ください。

また、長くなりましたので、
記事を分けて報告させて頂きたいと
思います。
続きはこちら↓です。

satosugar0.hatenablog.com


と言うわけで斉藤さんのプレゼンでした。
ここまでお読み下さり、
ありがとうございました。